住宅ローンを選ぶ際にチェックするべきポイントとは?

公開日:2022/10/15  

家を購入するときには、多くの人が住宅ローンを利用しています。住宅ローンにもさまざまなタイプがありますが、違いがはっきりわからずお悩みの人もいるでしょう。そこで今回の記事では、住宅ローンを選ぶ際にチェックするべきポイントについて解説しましょう。これから住宅ローンを利用して住宅を購入する人は、ぜひ参考にしてください。

住宅ローンの金利タイプごとのメリット・デメリット

住宅ローンの金利には3種類あり、それぞれに特徴があるので家庭のライフプランに合った金利タイプを選ぶことが大切です。まずは金利タイプごとのメリットとデメリットについて解説しましょう。

変動金利のメリット・デメリット

市場の金利動向に応じて金利が変わるのが変動金利です。市場金利が上がれば、適用金利も上がります。反対に市場金利が下がれば適用金利も下がります。金利は一般的に半年ごとに見直されますが、実際には5年ごとに返済額が見直されます。つまり毎月の返済額が改定されるのは5年ごとです。

変動金利のメリットとして、金利が上がらなければ低金利であり、ほかの金利タイプに比べると金利が低いことが挙げられます。反対にデメリットとしては、もし金利が上がった場合は返済額が増える可能性があることです。

変動金利には125%ルールがあり、返済額の見直しは上限幅が125%を超えないように決まっています。このため、急激に返済額が上がる恐れはありませんが、総額の支払いが予測できないことから返済計画を立てにくいともいえます。

当初固定金利のメリット・デメリット

一定期間は金利が固定されるのが当初固定金利です。借り入れ当初の3年・5年・10年といった一定期間は固定金利が適用されます。その期間が終了すると、固定金利のまま継続するか、変動金利に変えるか選べるのがメリットです。

金融機関によっては、自動的に変動金利になる場合もあります。子どもの教育費がかかる期間や、マイカーローンの返済時期と重なる時期は一定金利にしたい人には合う金利タイプでしょう。ただし、変動金利のような125%ルールは適用されないのがデメリットです。

全期間固定金利のメリット・デメリット

融資期間は最初から最後までずっと金利が固定されている金利プランです。市場の動向に金利が左右されないので、毎月の返済も一定額です。ですから、家計管理がしやすく、将来定なマネープランを立てやすいのがメリットです。

ただし、ほかの金利プランに比べると金利が高く設定されています。市場の金利が下がった場合は、ほかの金利タイプより返済の総額は高くなる可能性もあるのがデメリットです。毎月の収入が一定でない人など、金利の変動に不安がある人には向いているかもしれません。

住宅ローンの借入先の種類

住宅ローンの借入先にはいくつか種類があり、融資条件や手数料も違います。ここでは、住宅ローンの借入先の種類について解説しましょう。

民間ローン

民間ローンとは、民間の金融機関で借入れする方法です。メガバンクや地方銀行、信用金庫だけでなく、農協や生命保険会社など、さまざまな企業が提供しています。

金利引き下げキャンペーンを行っている場合もあり、借り入れ条件や諸費用などは金融機関によって異なります。金利タイプもさまざまで、数ある中から選ぶことになるので、内容をよく確認して比較検討する必要があります。

公的ローン

自治体による融資や、社員や公務員が利用できる財形住宅融資などが公的ローンとよばれます。すべての地方自治体が住宅ローンを取り扱っているわけではありません。また財形住宅融資もだれでも利用できるものではなく、一定の条件が設けられています。

フラット35

フラット35とは、住宅金融支援機構と民間の金融機関が提携して提供する住宅ローンです。フラット35という名前の通り、最長35年にわたってローンを利用でき、金利は全期間固定金利のみです。

一般的な銀行だけでなくネット銀行などでも取り扱いしていますが、金融機関によって金利や手数料などが異なります。ずっと金利が固定されているので、月々の返済額も一定です。

住宅ローンを選ぶ際にチェックするべきポイント

数ある住宅ローンの中から自分の希望に応じて選ぶことになりますが、注意してほしいこともあります。金利が低いことは大きなメリットですが、数十年先のことも考えて、最適な住宅ローンを選ぶことが大切です。さまざまな諸費用も発生するので、それらもふくめた総返済額をシミュレーションしてもらい、無理なく返済できるプランを選んでください。

まとめ

住宅ローンを選ぶ際にチェックするべきポイントについて解説しました。住宅ローンを利用している人で、住宅ローン選びに対して後悔している人は少なくありません。住宅ローンは借入額が大きいので、金利が1%変わるだけでも、総額は大きく変わります。

しかし、金利だけに注目して選ぶのではなく、自分のライフプランや家計に合った住宅ローンを選ぶことが大切です。返済計画をシミュレーションしてもらったうえで、よく検討してください。

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